まず、プロパティ設定について説明します。
プロパティ設定は、抽出したタグに対する特性を設定することができる機能です。
プロパティ設定を行うことで、ツリー表示、マトリクス表示でプロパティ値によるフィルターをかけた表示や色識別でプロパティ値の状態を判断することができます。
例えば、タグに対してレビューの実施状況を持たせたい場合はプロパティ設定において、
1. プロパティ名に”レビュー”を設定。
2. 型を”リスト”にします。
3. [編集]ボタンからレビューの状態を示す値を登録します。
・未実施
・指摘有
・レビュー済
この際に、色を指定することで、ツリー表示時にどの状態かが判り易くなります。
4. トレース実行を行い、ツリー表示、マトリクス表示時にします。
5. ツリー表示、マトリクス表示においてタグ上でポップアップメニューからタグを選択するとプロパティ画面が開きます。
6. プロパティ画面で、プロパティ名”レビュー”の値を変更することができ、レビュー状況を更新します。
■初期値について
初期値は設定したプロパティ項目の値となります。
上記例では、レビュー状態の”未実施””指摘有””レビュー済”からどれを初期値とするか選択が行えます。
■設定値について
設定値とは、制御文字が設定されている場合に適応させる値となります。
制御文字を成果物のタグの前後に記述(詳細はリファレンスマニュアルに記述されています)することで、プロパティの値を変更することを目的とします。
上記の例で、”レビュー”のプロパティに制御文字 "$R" 設定値を”レビュー済”に設定しておきます。 ドキュメントの記述上、タグに制御文字を書いておくことで、プロパティ値を”レビュー済”にすることができます。
<ドキュメント上>
$R【REQ-01-001】 要求1
【REQ-01-002】 要求2
$R【REQ-01-003】 要求2
タグは以下のプロパティ値となります。
【REQ-01-001】 <- プロパティ レビュー済
【REQ-01-002】 <- プロパティ 未実施 (初期値)
【REQ-01-003】 <- プロパティ レビュー済
参照)マニュアル【リファレンス編】7.2.14 プロパティ設定ボタン