【対象機種】
adviceXross, adviceLUNA II, adviceLUNA
【質問】
デバッガのウォッチウィンドウで浮動小数点(float型, double型)をウォッチした際に、
「0x000…e+00」やオール0などの値となり、正しく表示されない。
【回答】
- ユーザプログラム内部で、FPUの有効化設定を行う
- FPUの有効化を既に行っている場合、メニューバー「MPU」→「MPU固有設定」→「ユーザーシステム」タブ→「VFP」の値を有効にする
【補足】
Cortex-A9など一部のArmプロセッサでは、浮動小数点演算にArm浮動小数点アーキテクチャ(FPU)を使用しています。
FPUが無効になっているため、該当するレジスタ(VFP)へのアクセスが正常に行われていないことが考えられます。
ターゲットリセット時、FPUは無効になっており、初期化コードによって有効化設定を行う必要があります。
合わせて、デバッガ側でVFPレジスタを有効にする必要があります。
VFPの詳細とその他注意事項については、以下のマニュアルをご覧ください。
adviceXrossの場合
「microVIEW-Xross ユーザーズマニュアル(固有基本編)」(Arm_mvwXross_basic_j.pdf)
「19.21 VFP」
マニュアルはデフォルトインストールの場合、
C:\DTSinsight\microVIEW-Xross\manuals
に配置されます。
adviceLUNA IIの場合
「microVIEW-PLUS ユーザーズマニュアル固有編」(H2X600_jpn.pdf)
「24.25 VFP」
マニュアルはデフォルトインストールの場合、
C:\YDC\microVIEW-PLUS\manuals
に配置されます。
adviceLUNAの場合
「microVIEW-PLUS ユーザーズマニュアル固有編」(HLX600_jpn.pdf)
「23.25 VFP」
マニュアルはデフォルトインストールの場合、
C:\YDC\microVIEW-PLUS\manuals
に配置されます。