【対象機種】
adviceXross, adviceLUNA II, adviceLUNA
【エラーメッセージ】
使用可能なDPが見つかりませんでした
【内容】
このエラーは、Cortexコアでのみ発生するエラーです。
RESETコマンド時に、DPとの通信が正常に行えない場合に発生するエラーです。
【原因】
DPのIDCODEが、JTAG/SWDクロックで指定の周波数で正常に読込めない場合に発生するエラーです。
【対策】
- ターゲット側で動作モードを切り替えるスイッチ/ジャンパポストなどがある場合、JTAG通信可能な状態に設定してください。
- お使いのターゲット用スタートアップガイドが有るかもしれません。念のため、左側メニューの「スタートアップガイド / ドキュメント / その他のツール」のページを探してみてください。
- MPU固有設定のユーザーシステムタブで、「JTAG/SWDクロック」が高い可能性があります。1MHzに設定後、再度確認ししてください。解消した場合は、少しずつ高速に設定し最速の値を設定し最速の値を設定ください。
- nSRST 信号が不安定な可能性があります。nSRST 信号波形をご確認ください。
- DPのIDCODEが正しくない可能性があります。MPUメーカーにお問合せください。
(オリジナルターゲットで、意図的に設定している場合です。評価ボードでは当てはまりません) - ICEインターフェイス信号が正しく接続されていない可能性があります。ICEインターフェイス信号の接続をご確認ください。
- JTAG 20pinケーブルをご使用の場合は6番pinが、
Coresight ハーフピッチ10pin/20pinケーブルをご使用の場合は9番pinが、
それぞれターゲットのGNDに接続していることをご確認ください。
(弊社独自の仕様となります) - 「MPU固有設定」→「その他」タブの「JP接続検出」のチェックをOFFにした際に改善するかご確認ください。
- 「MPU固有設定」→「その他」タブの「nTRSTオープンドレイン」のチェックをOFFにした際に改善するかご確認ください。
(OFFにした場合、nTRSTがドライブ出力となりますのでご注意ください) - 突然発生するようになった場合、ICEが故障している可能性があります。
(お手数ですがターゲットを変えてみる、ICEを変えてみる、などの切り分けをお願いします)
【注意】
本エラーが発生したとき、ICE 及びユーザーシステムの再初期化が必要な場合があります。
microVIEW-Xrossユーザーズマニュアル(固有基本編)(Arm_mvwXross_basic_j.pdf) の「21.1 ICE・ユーザーシステムの再初期化」をご覧になり、復旧を行ってください。