適用範囲
MDK-Arm
質問
複数のバージョンのMDK-Armを1台のPCにインストールして使用したいのですが、どのように環境を構築すべきでしょうか。
回答
複数のバージョンのMDK-Armをインストールする場合は、個々のMDK-Armのインストレーションフォルダを完全に異なる場所にしなければなりません。
例:
すでにインストール済みのMDK-ArmがC:¥Keil_v5 に存在しており、そこにMDK-Arm v5.38aを追加でインストールしたい場合:
MDK-Arm v5.38aのインストール時にインストール操作の途中で開かれるFolder Selection のウィンドウ内に表示される"Destination Folders" の項目内"Core:" の箇所でインストレーションフォルダとして
C:¥Keil_v538a
を指定します。
※フォルダ名に制限はありませんのでその他のフォルダ名でも結構です。
注意:
- 複数のMDK-Armをインストールした場合、デフォルトでデスクトップ上に表示されるKeil uVision5のショートカットアイコンは一番最後にインストールされたMDK-Armのパッケージに含まれるuVisionを指します。必要に応じて他のバージョンのuVisionのためのショートカットを作成してください。
- uVision のアイコン(UV4.exe) をダブルクリックしてuVision を起動すると、自動的に開かれるプロジェクトファイルはuVision のバージョンに関わらずその直前に閉じられたプロジェクトファイルとなります。期待するプロジェクトファイルが開かれなかった場合はuVisionのProject → Close Project のメニューから一旦プロジェクトファイルを閉じ、Project → Open Project... のメニューから開きたいプロジェクトを指定して開くようにしてください。
- プロジェクトファイル のアイコンをダブルクリックしてuVision を起動すると、自動的に開かれるuVision は最後にインストールしたMDK-Armに含まれるuVisionとなります。異なるバージョンのuVisionを使用したい場合はMDK-Armのインストレーションフォルダ内UV4 フォルダにあるUV4.exe のアイコンをダブルクリックしてuVision を起動し、そこからProject → Open Project... のメニュー経由でビルドを行いたいプロジェクトファイルを指定して開くようにしてください
- MDK-Armをインストールする際、インストール操作の途中で開かれるFolder Selection のウィンドウ内に表示される"Destination Folders" の項目内"Pack:" の箇所で指定するとすべてのバージョンのMDK-Armで共有することができ、PCのハードディスク容量を節約する事ができます。インストール済みのMDK-ArmがどのフォルダをPackのインストレーションフォルダとしたかは、MDK-Armのインストレーションフォルダ内にあるTOOLS.INIのファイル内にあるRTEPATH=...のレコードで確認できます。TOOLS.INIはそのバージョンのMDK-Armのインストレーションやライセンスに関する重要な情報が含まれますのでファイルを破損しないようご注意ください。