適用範囲:Arm Compiler for Embedded FuSa
概要
私のプロジェクトでは、Arm Compiler for Embedded FuSa 6.16TLS またはArm Compiler for Functional Safety 6.6 を使用しています。
しかし、ツールチェインのリリースノートにサポート対象としてリストされていないホストOSを使用する必要があります。
これはツールチェインの使用上影響がありますか?また、機能安全認証は無効になりますか?
回答
ツールチェインのリリースノートでは、次のいずれかのフレーズを使用して、サポートされるホストOSを紹介しています。
- <toolchain> is supported on the following 64-bit x86 platforms
- <toolchain> is supported on the following 64-bit x86 host operating systems
- <toolchain> has been tested on the following supported platforms
- <toolchain> has been tested on the following supported 64-bit platforms
これらのフレーズは、Arm がそのツールチェインの初期テストを実行したホストOS を示します。
Out-of-the-Boxテストは、テストされたツールチェインとホストOSの組み合わせごとに以下を確認するために使用されます:
- ツールチェインはスタンドアローンで起動するか
- ツールチェインはArm Development Studio(Arm DS)またはDS-5 Development Studio に組み込んで使用できるか
- ツールチェインはKeil MDK(Windows ホストOSのみ)に組み込んで使用できるか
これらツールチェインのリリース以降、Armは追加のホストOSに対してさらにOut-of-the-Boxテストを行い、以下ののホストOSがサポートされているとみなせることを確認済みです。
ツールチェイン | サポート済みとみなされるホストOS |
Arm Compiler for Embedded FuSa 6.16LTS |
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Arm Compiler for Functional Safety 6.6 (別名:Arm Compiler 6.6LTM /Arm Compiler 6.6 Long Term Maintenance) |
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注意
上記にリストされたリリースノートに記載されていないホストOS上でツールチェインを使用しても、機能安全認証は無効になりません。さらに:- Arm Compiler for Embedded FuSa 6.16LTS に対しては、ArmはQualification Kit Safety Manual の将来のアップデート時にこのFAQに記載した内容を追加予定です。
- Arm Compiler for Functional Safety 6.6 に対しては、こちらがアクティブメンテナンス外となっていることから、ArmはQualification Kit Safety Manual に対しこのFAQに記載した内容を追加しアップデートを行う予定はありません。
このFAQに記載したサポートされているとみなされるホストOSに関する情報はツールチェインのリリースノートの情報にとってかわるものとして扱われます:
- Arm Compiler for Embedded FuSa 6.16LTS:
- Arm Compiler for Functional Safety 6.6:
このFAQ内に記載されているもの以外のOSを使用しなければならない場合はArm DeveloperのサイトでSupport caseを作成し、その際、次の情報をすべて提供してください:
- armclang --vsnを実行した出力結果
- 使用しなければならないホストOS