【対象機種】
adviceLUNA II, adviceLUNA
【エラーメッセージ】
ICE Error No.F58: スティッキーエラーが発生しました。
ターゲットをリセットしてください
【内容】
Cortex-M系システムで「スティッキーエラーが発生しました」のエラーが発生するケースの事例。
【原因】
(1) JTAG/SWDクロック周波数設定値が大き過ぎる。
(2) ブートフラッシュメモリ(内蔵フラッシュメモリ)に、まだプログラムコードが書き込まれていない。
(3) トレースモデルをご使用の場合、ETM資源の状態とデバッガのETM設定が合っていない。
【詳細】
(1) microVIEW-PLUSで、新規プロジェクトを作成した時、ICEによって自動的に通信可能なJTAG/SWDクロック周波数に設定されます。
ですが、システムによっては、この自動設定値が大き過ぎる場合があります。
このような場合、特にダウンロードなどのメモリ操作でエラーが発生します。
(2) microVIEW-PLUSの初期設定では、resetコマンドによる接続の際に、プログラム表示(逆ASM表示)のため、リセットベクタ領域のメモリダンプを行ないます。
ブートプログラムが書き込まれていない場合には、Cortex-M系システムのベクタテーブルが0xffffffffとなっているため、0xfffffffe以降のメモリ空間のメモリダンプが行われ、「スティッキーエラー」が発生します。
(3) 下記の「ETMレジスタ設定エラー」の項目を参照ください。
【対策】
(1) [MPU]メニュー - [MPU固有設定] - [ユーザーシステム]タブにある、JTAG/SWDクロック周波数を低い値に設定して、ご確認ください。(1MHz、など)
(2) ツールバーの”RESET”ボタンを右クリックし、「Reset同期」ウィンドウを開きます。
「Resetに同期してプログラムを表示する」の設定チェックボックスを、OFFにしてください。
ブートフラッシュメモリ(内蔵フラッシュメモリ)に、プログラムが書き込まれたあとでは、本設定をONに戻して、ご使用ください。
(3) 下記の「ETMレジスタ設定エラー」の項目を参照ください。
【エラー】ETMレジスタ設定エラー
【関連情報】
(FAQ)