【適用範囲】
adviceXross, adviceLUNA II, adviceLUNA
JTAGインターフェース信号に含まれるnTRSTは、通常、接続対象マイコン内部のJTAG回路やデバッグ資源のリセット信号として使用します。
adviceシリーズでは、nTRST信号は内部で1KΩプルアップ処理されており、お客様ボード上の端子処理として10KΩプルアップを推奨しています。
お客様ボード側でnTRST信号をプルダウンされる場合には、advice内部のプルアップ抵抗との分圧によって、nTRST信号が中間電位とならないようにご注意ください。
プルダウンされる場合は、4.7KΩ以上の抵抗値を推奨いたします。
ボード側のプルダウン抵抗を大きくできない場合には、ICE側のnTRST出力設定をデフォルトのオープンドレイン出力から、ドライブ出力に切り替えることによって対応が可能です。
(microVIEW-Xrossデバッガの[MPU]メニュー - <MPU固有設定>を開き、
「その他」タブにある「nTRSTオープンドドレイン」のチェックボックスをOFFにします)
ただし、ボード上のリセット信号源がnTRST信号をドライブしている場合には、adviceの出力と衝突しないようにご注意ください。
nTRSTが中間電位になっていると、JTAG通信不良によりresetやattachによるコアへの接続ができません。この場合には、以下のようなエラーが発生します。
- ICE Error No.f45: 使用可能なDPが見つかりませんでした
- ICE Error No.f58: スティッキーエラーが発生しました
- ICE Error No.f4b: APのデバッグ開始処理に失敗しました