【対象機種】
adviceXross, adviceLUNA II, adviceLUNA
【回答】
メモリ操作において、以下のような現象が出る場合、物理アドレスを指定することで、メモリを正しく参照することができます。
- 「*ICE Error No.fa5: メモリリードができませんでした」エラーが表示される。
- メモリ編集、ダンプでメモリアクセスできない。
- ユーザ登録レジスタで当該アドレスを参照したが、値が取得できない。
- 書き込んだ値と読み出した値が異なる。
【説明】
基本的にアドレスは全て論理アドレスとして扱われており、
MMUの論理/物理アドレス変換情報に登録していない領域へアクセスするようなケースでは、
明示的に物理アドレスを指定(”p:”)することで、メモリを正しく参照することができます。
【手順】
- デバッガのメモリ編集ウィンドウで指定する
メニュー[ メモリ ] →[ メモリ編集 ] →アドレス欄の表示する開始アドレスへ
”p:” を付記して「 p:0xE0000000」と指定します。
※このとき メモリ編集、ダンプウィンドウのアドレスに”p:”は表示されません。 - コマンドで指定する
※物理アドレス0xE0000000からlongサイズで4byteダンプする場合
mdump #p:0xE0000000,,0x4 l
【関連項目】
ICE Error No.fa5: メモリリードができませんでした
L2キャッシュを搭載したコアで、MPU固有設定の「L2C設定」を「none」に設定した場合、どのような弊害がありますか?