適用範囲:DS-5 v5.6以降
デバッグハードウェアターゲットコンフィグレーションの作成
DS-5 Debuggerではあらかじめ多くのターゲットデバイスサポートが行われていますが、サポートリストに含まれないターゲットへの接続を行うには次の手順でデバッグハードウェアターゲットコンフィグレーションの作成を行います。
※なお、DS-5 v5.1xをお使いのお客様は、こちらから手順書をダウンロード可能です。
※事前にホストPC上をDSTREAM/RealView ICE経由でターゲットに接続しておきます。また、DS-5Debuggerが起動している場合は一旦終了させておいてください。
- スタートメニュー内[ARM DS-5]→[Debug Hardware]→[Debug Hardware Configuration]からDebug Hardware Configuration Utilityを起動し、接続を行います。
- Debug Hardware Configuration Utilityを使用して、ターゲットへの接続設定を行います。この手順の詳細については、ARM DSTREAM and RVI Using the Debug Hardware Configuration Utilities内、Chapter 2 Getting started with the debug hardware configuration utilitiesを参照してください。
- ターゲットへの接続設定が完了したら、FileメニューからSaveまたはSave as...を選択して設定を任意のフォルダ内に.rvcファイルとして保存します。
- Debug Hardware Configuration Utilityは終了します。
- スタートメニュー内[ARM DS-5]→[DS-5 Command Prompt]を選択して、DS-5 Command Promptを起動します。
- DS-5 Command Prompt内でcdbimporter <.rvcファイル名>のコマンドを実行します。
- 指定した.rvcファイルのDS-5 Debugger用でデバッグハードウェアターゲットコンフィグレーションへのインポートが始まります。
- "Enter DS-5 configuration database path"というメッセージが表示され、デバッグハードウェアターゲットコンフィグレーションへのパスが聞かれますので、DS-5のインストールフォルダ内、swdebuggerconfigdbへのフルパスを指定します。(DS-5がデフォルトのインストールフォルダC:¥Program Files¥DS-5¥にインストールされている場合はEnterキーのみ入力します)
- 続いて"Enter DS-5 target configuration database path"というメッセージが表示されますので先ほどと同様のパスを入力するか、Enterキーのみ入力します。
- 次に、接続を行ったターゲットのコア数に応じて次のようなメッセージが表示されます。:Found 1 ARM core
- Add all cores to the configuration? Y/N [Y]というメッセージが表示されますので、インポートするコアの数を設定します。リターンキー、またはYを入力するとマルチコア環境の場合は全てのコアをインポートすることもができます。Nを入力すると、インポートしたいコアの入力に移行します。
- 次に、Enter Platform Manufacturerというメッセージが表示されますので、任意のプラットフォーム製造者名を入力し、Enterキーで決定します。
- 最後に、Enter Platform Nameというメッセージが表示されますので、適当なプラットフォーム名を入力し、Enterキーで決定します。
以上で、Debug Hardware Configuration Utilityでのインポートが完了します。
問題なくインポートが終了すると、次のようなメッセージが表示されます。
Building configuration XML...OK
Creating database entry...
DS-5 Debuggerでの接続
- スタートメニューより、[ARM DS-5]→[Eclipse for DS-5]を選択し、Eclipse for DS-5を起動します。
- [ウィンドウ]→[パースペクティブを開く]→[DS-5 デバッグ]を選択してDS-5 Debuggerのパースペクティブを表示します。
- デバッグ制御ビュー内の空白のエリアで右クリックして、デバッグコンフィグレーションを開きます。
- デバッグ構成ウィンドウ内の左側のツリー内にあるDS-5デバッガを選択した状態で右クリックして、[新規]を選択すると、新規構成用の設定画面が表示されます。
- 新規構成ウィンドウ内で適切な構成名をつけ、接続タブ内のターゲットの選択エリアでプラットフォームのドロップダウンリスト内に、cdbimporterで指定したプラットフォーム製造者名-プラットフォーム名の名前でインポートしたデバッグハードウェアターゲットコンフィグレーションが表示されますので選択します。
- その他必要な設定を行い、[デバッグ]アイコンをクリックするとターゲットへの接続が行われます。