適用範囲:Arm Development Studio, DS-5 Development Studio
質問
Arm Development Studio およびDS-5 でどのように拡張コンフィギュレーションデータベースを作成しますか
概要
Arm Development Studio(Arm DS) およびDS-5ではプラットフォームをどのようにデバッグするかについてコンフィギュレーションするデバイスの定義をおこないます。 Arm DSおよびDS-5は、components.xml ファイルを使用して、デバッグ可能なデバイスを定義します。 デフォルトでは、components.xml ファイルは見えるようになっていません。
もしデバイスがcomponents.xml ファイルに記述されていない場合、Arm DS およびDS-5 はデバイスを認識することができません。例えば、デバイスのautodetect を行うと、カスタムの3rd party デバイスのように、Platform Configuration Editor(PCE) はデバイスを"Unknown"として表示します。
デバイスが"Unknown"として表示された場合は、Arm DSおよびDS-5 ではデバイスの制御に制限がかかります。例えば、デバイスが"Unknown"になると、Arm DSおよびDS-5 ではデバイスの実行および停止ができなくなる場合があります。
回答
Arm DSおよびDS-5がデバイスをより適切に制御できるようにするため、拡張コンフィギュレーションデータベースを作成できます。拡張コンフィギュレーションデータベースには、カスタムデバイスに関するペリフェラル識別(ID) 情報が含まれます。デバイスのPeripheral ID は、デバイスのテクニカルリファレンスマニュアル(TRM) またはデバイスのユーザーガイドに記載されています。
拡張コンフィギュレーションデータベースを作成するには以下の手順に従ってください:
- こちらからcomponents.xml のサンプルをダウンロードします。
- components.xmlファイル内の以下の行を編集して、デバイスのPeripheral ID 情報を追加します。
<cluster_device name="TM">0x43B:0x95D:0x13</cluster_device> <cluster_device name="CTI">0x43B:0x9A8:0x14</cluster_device> <cluster_device name="PMU">0x43B:0x9D3:0x16</cluster_device>
- <ツールのインストレーションフォルダ>\sw\debugger\configdb のディレクトリ内にComponents フォルダを作成するか、以下のスクリーンショットのようにComponents フォルダを含む拡張コンフィギュレーションデータベースを作成します。
- components.xml ファイルを前述のComponents フォルダに追加します。
- 拡張コンフィギュレーションデータベースを作成した場合は、以下の手順を実行して、拡張コンフィギュレーションデータベースをArmDSまたはDS-5に追加します。
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- A) IDEのメニューでWindow→Preferences→<Arm tool>→Configuration Database を選択します。
- B) Add をクリックします。
- C) Name: の隣にあるエリアで使用する拡張コンフィギュレーションデータベースの名前を入力します。
- D) Browse... をクリックして、拡張コンフィギュレーションデータベースのディレクトリに移動します。
- E) OK をクリックします。
- F) Apply and Close をクリックします。
-
以上の手順でPCE を使用してプラットフォームを自動検出すると、PCE コンソールビューにカスタムデバイスが表示され、.sdfファイルが生成されます。
もしカスタムデバイスが表示されない場合はサポートにお問い合わせください。
関連情報
本件に関連する情報のリソースが以下にあります:
- Help with connecting to new targets
- Help with debugging and tracing targets
- Platform Configuration section of the Arm Development Studio User Guide
- Requesting help with board bring-up