適用範囲:DS-5
DS-5の"Debug and Kernel-only trace"処理はトレースキャプチャをカーネル空間に制限するためにトレース範囲を使用します。(PTM使用時、コアが選択した領域を離れると、トレース収集が超過する可能性があることに注意してください)
一般的にカーネルは"3G/1G user/kernel space split"を用いてビルドされています。
これはアドレス0xC0000000から0xFFFFFFFFの範囲で動作するコードがトレースによってキャプチャされることを意味します。
例えば、デフォルトのARM Versatile ExpressおよびFreeScale IMX35カーネルでは0x80000000にカーネルがロードされる、2G/2G user/kernel space splitでビルドされています。
DS-5 v5.5以降におけるこれらのターゲットに対するプラットフォームサポートでは、0x80000000以降からのトレース収集を行うようあらかじめコンフィグレーションされています。
これはDS-5のconfiguration databaseプラットフォームサポートファイル内の.addTraceRange(start,end)関数呼び出しを使用して行われています。
デフォルトのカーネルのスタートアドレスを修正したい場合、DS-5のトレース範囲のコンフィグレーションについても変更する必要があります。
この操作に関するより詳細については、support-sw@arm.comにコンタクトしてください。