適用範囲:DS-5
一般的にARM Streamlineはターゲットからキャプチャしたデータをネットワーク接続を使ってホストに転送します。しかしながら、ターゲットの制限によってこれが出来ない場合、データをローカルターゲットストレージに保存し、ホストから手動で転送することができます。
どうやって機能しますか
ローカルにデータをキャプチャするには、session.xmlファイルを生成してgatordに対しコマンドラインのパラメータで渡します。Eclispe for DS-5のRun Configurationダイアログボックス内でプロファイリングのオプションを設定するかわりに、これらオプションを直接XMLファイルに追加することができます。
session.xmlファイル内のoutput_pathをtarget_pathに置き換えることで、gatordにホストに対して転送する代わりに、ターゲット上の.apcファイルにストアするように伝えます。
注意:target_path属性は@Fおよび@Nコードを受け付けます。@Fはファイル名に対しタイトル属性の値を付加し、@Nは連番を付加します。 以下のサンプルでは最初に生成される.apcファイルはlocal-test_001.apcとなります。
通常、ARM Streamlineデータビュー内のStopボタンをクリックするとキャプチャが停止します。ローカルへのキャプチャではこの方法は許されておらず、かわりに以下の方法でキャプチャを停止します:
- session.xml内duration属性を使用して継続時間を指定します
- buffer_modeの値をstreaming以外の何らかに設定します
- コンソールでCtrl-Cを押して、デーモンに割り込みます。デーモンはフォアグラウンドで実行されているはずです
- プロセスを終了させるためにkill process_idコマンドを入力します
キャプチャが停止すると、ARM StreamlineはデータとXMLファイルを含む.apcディレクトリをターゲットに生成します。このディレクトリをホストに転送し、.apcキャプチャファイルをEclipse for DS-5で開いてARM Streamlineインターフェイス内でキャプチャしたデータを表示します。
Example
以下がsession.xml fileのサンプルです:
<?xml version="1.0" encoding="US-ASCII" ?> <session version="1" title="local-test" call_stack_unwinding="yes" buffer_mode="streaming" sample_rate="normal" target_path="@F_@N" duration="6"/>
このセッションファイルを使ってgatordを実行するには以下をshell上で入力します:
./gatord session.xml
概要
StreamlineローカルキャプチャではStreamlineとターゲット間のTCP/IP接続なしにキャプチャしたデータを得ることが可能です。一般的なケースではありませんが、TCP/IP通信ペリフェラルを持っていないまたは使えないシステムの解析が可能になります。gatordのパラメータとしてXMLファイルを渡すことにより、キャプチャデータの送り先を含む全てのツールオプションを制御することができます。