【対象機種】
adviceXross, adviceLUNA II, adviceLUNA
【質問】
「Resetして接続」と「接続」とではどのような違いがあるのでしょうか?
【回答】
次の条件が満たされている場合には差が現れます。
- - ターゲット回路のシステムリセット信号に、ICEのnSRSTを接続している
- - [MPU] - [MPU固有設定] - [RESET]で「nSRSTアサート」をONにしている
- - [MPU] - [MPU固有設定] - [RESET]で「初期値を設定するレジスタ PC, CPSR, CP15」をONにしている
「Resetして接続」を選択すると、ICEは次の操作を行います。
- nSRST信号をアサートします。
- ターゲットシステムをリセットします。
- SoCにJTAG接続します。
- 初期化の設定がある各レジスタを初期化します。
これにより、リセット直後の状態からデバッグを開始できます。
「接続」を選択しますとICEは次のようになります。
- 設定の条件にかかわらず、ICEはnSRSTをアサートしません。
- 「初期値を設定するレジスタ PC, CPSR, CP15」の書き換えも行いません。
- 実行中のターゲットを単に強制ブレークしてJTAG接続します。
これにより、現在実行中のターゲットプログラムの状態に影響を与えずにデバッグを開始できます。
次の条件が満たされていない場合には「Resetして接続」は「接続」と同等の動作になります。
- ターゲット回路のシステムリセット信号に、ICEのnSRSTを接続している
- [MPU] - [MPU固有設定] - [RESET]で「nSRSTアサート」をONにしている
- [MPU] - [MPU固有設定] - [RESET]で「初期値を設定するレジスタ PC, CPSR, CP15」をONにしている