【対象機種】
adviceXross, adviceLUNA II, adviceLUNA
【原因】
下記2点の組み合わせにより発生します。
- ターゲットのリセットベクタブレークができない。
- デバッガのメニューバー[MPU] - [MPU固有設定] - [RESET]の初期化するレジスタとして”PC”のチェックボックスがONになっている。
resetコマンド時にリセットベクタブレークができないターゲットシステムでは、ICEの動作として、リセット解除後に強制ブレークを行うことにより、ターゲットプログラムに介入します。
また、このとき、初期化するレジスタの設定としてPCを選択していると、ICEによりPC値がリセットベクタアドレスに初期化されます。
【対策】
リセットベクタブレークが可能なターゲットシステムであれば、MPU固有設定「RESET」タブの「リセットベクタブレーク」設定、「リセットベクタアドレス」を正しく設定し、リセットベクタブレーク機能を有効にしてください。
リセットベクタブレークができないターゲットでは、resetコマンド時にICEによる介入までの間、ターゲットプログラムが実行されてしまう現象を回避することはできません。
また、リセットベクタブレークが可能がターゲットシステムであれば、本設定はON/OFFどちらでもかまいません。
リセットベクタブレークができないターゲットでは、本設定をONにして擬似的にターゲットリセットを実現します。