適用範囲:Arm Development Studio, Debug and 32 Bit Parallel Trace, Debug and High Speed Serial Trace, DS-5 Development Studio, DSTREAM DEBUG & TRACE UNIT, DSTREAM-ST DEBUG & TRACE UNIT
回答
ボードに接続するには、機能しているデバッグユニットと関連ケーブルが必要です。 デバッグユニットまたはデバッグプローブセットアップが他のボードで機能しない場合は、デバッグセットアップが壊れている可能性があります。
Step1:正しいデバッグユニットを使用しているかどうかを確認する
Armには、DSTREAMファミリとULINKファミリという2つの主要なデバッグプローブのカテゴリがあります。 次の表は、各ツールで使用できるデバッグユニットを示しています。
Arm Software Tools | DSTREAM family | ULINKpro family |
Arm DS | DSTREAM DSTREAM-ST DSTREAM-PT DSTREAM-HT | ULINKpro ULINKproD |
DS-5 | DSTREAM DSTREAM-ST | ULINKpro ULINKproD |
Step2:ケーブルのチェック
非標準ケーブル(たとえば、デバッグユニットの付属品ではないケーブル)を使用している場合は、ケーブルとコネクタがデバッグプローブのドキュメントのコネクタピンの説明と一致していることを確認します。
- DSTREAM: Arm DSTREAM Target Interface Connections section of the Arm DS-5 Arm DSTREAM System and Interface Design Reference Guide
- DSTREAM-ST: Target interface connectors section of the Arm DSTREAM-ST System and Interface Design Reference Guide
- DSTREAM-PT: Target interface connectors section of the Arm DSTREAM-PT System and Interface Design Reference Guide
- DSTREAM-HT: Target interface connectors section of the Arm DSTREAM-HT System and Interface Design Reference Guide
Step3:接続のチェック
USB接続またはTCP/IP接続を切り替えて、両方の接続が機能するかどうかを確認します。
EthernetまたはUSBを使用してDSTREAMユニットを接続できます。
DSTREAM-STはUSB 3.0標準をサポートしています。 Ethernet接続を使用する場合は、Arm Development Studioの"Debug Hardware Configure IP"ビューを使用して、ホストワークステーションに接続されているデバッグハードウェアユニットのEthernetおよびインターネットプロトコル設定をコンフィギュレーションします。 Arm Development Studio User Guideの関連する章を参照してください。
DSTREAM
STATUS - 重大なエラーが検出されると、ステータスLEDが赤く点灯し続けます。
DSTREAMを引き続き使用するには、DSTREAMを再起動する必要があります。
リセットボタンを約3秒間押し続けステータスLEDが消灯すると、再起動します。
DSTREAM-ST
STATUS - 重大なエラーが検出されると、ステータスLEDが赤く点灯し続けます。
DSTREAM-STユニットを引き続き使用するには、工場出荷時の設定にリセットする必要があります。
DSTREAM-ST User Guideのhow to restore a DSTREAM-ST unitの項目を参照してください。
DSTREAM-PT
STATUS - ステータスLEDが赤のままである場合、パラレルトレースプローブの起動に失敗しています。
DSTREAM-STファームウェアがバージョン5.0.0以降であることを確認します。
DSTREAM-STにインストールされているファームウェアのバージョンを確認する方法については、ステップ4を参照してください。
ファームウェアのバージョンが正しい場合は、DSTREAM-ST User Guideの指示に従ってDSTREAM-STユニットをリストアしてください。
DSTREAM-HT
STATUS - ステータスLEDが赤のままである場合、HSSTPプローブの起動に失敗しています。
DSTREAM-STファームウェアがバージョン5.4.0以降であることを確認します。
DSTREAM-STにインストールされているファームウェアのバージョンを確認する方法については、ステップ4を参照してください。
ファームウェアのバージョンが正しい場合は、DSTREAM-ST User Guideの指示に従ってDSTREAM-STユニットをリストアしてください。
Step4:ファームウェアのチェック
DSTREAMまたはDSTREAM-STのファームウェアを確認します。
DSTREAMファームウェアには、各Armプロセッサのコードの特定のセクションが含まれています。
使用中のファームウェアが、Arm DSおよびDS-5に最低限必要となるバージョンの条件を満たしていることを確認する必要があります。
DSTREAMまたはDSTREAM-STに互換性のないファームウェアバージョンがインストールされている場合、DSTREAMまたはDSTREAM-STに接続すると、Arm DSおよびDS-5は"Firmware Installation Required" というメッセージを表示します。
使用中のArm DSまたはDS-5に必要な最新のファームウェアファイルは、
/sw/debughw/firmware/
のフォルダにあります。
デバッグユニットであるDSTREAMファミリのファームウェアを確認または更新するには、Arm DSまたはDS-5のDebug Hardware Firmware Installerビューを使用します。
このビューを開くには、メインメニューから Window→Show View→Other→Debug Hardware Firmware Installer を選択します。
Step5: サポートチームへのコンタクト
デバッグユニットまたはケーブルの修理が必要かどうかを判断するのにサポートチームもご利用いただけます。