適用範囲:
MDK-Arm v5.38以降
現象
Pack Installer経由で例えばTrustZone for ARMv8-M No RTOS (uVision Simulator)と表記のあるFVP(Fixed Virtual Platform) のサンプルをデバッグしようとしたら以下のエラーが発生しました。
Cannot not find command file
"./FVP/MPS2_Cortex_M/FVP_MPS2_Cotex-M33_MDK.exe".
Please select valid command file in Debug Settings!
"./FVP/MPS2_Cortex_M/FVP_MPS2_Cotex-M33_MDK.exe".
Please select valid command file in Debug Settings!
回答
MDK-Arm v5.38以降のバージョンでは以下のフォルダ内に存在していたFVPの実行形式はインストレーションフォルダに含まれなくなりました。
- C:¥Keil_v5¥ARM¥FVP
Options for Target...ウィンドウ内、Debugタブ右上にあるSettingsアイコンをクリックして開く
"Models ARMv8-M Target Driver Setup"
ウィンドウ内の"Command"のエリアで呼び出しているモデルの実行形式をMDK-Arm v5.37以降のインストレーションから追加されたArm Virtual Hardware(AVH) のものに置き換える必要があります。
AVHのモデルは以下のフォルダに存在します。
- C:¥Keil_v5¥ARM¥VHT
例:
置き換え前(FVP):.¥FVP¥MPS2_Cortex-M¥FVP_MPS2_Cortex-M33_MDK.exe
↓
置き換え後(VHT):.¥VHT¥VHT_MPS2_Cortex-M33.exe