適用範囲:DS-5
現象
例えば、Red Hat Enterprise 5およびFedora 10システムのデフォルトのような、Security Enhanced Linux (SELinux)が有効になっているLinux上において、一部のDS-5アプリケーションが起動しないことがあります。
問題が発生した場合、アプリケーション実行時に以下のようなエラーメッセージが表示されます:
cannot restore segment prot after reloc: Permission denied
原因
このエラーは、アプリケーションによって使用される一部の共有ライブラリにおいてテキストリロケーションを必要としますが、コンピュータ上のSELinuxのポリシーでこれを禁止していることによって発生します。
解決策
テキストリロケーションをアプリケーションおよび共有ライブラリにおいて許可するように、SELinuxポリシーを変更します。以下のコマンドを用いてインストールディレクトリの実行コンテキストをsuper userアカウントでオープンし、修正することでこの操作が行えます:
chcon -R -t texrel_shlib_t installdir