適用先: ULINK USB-JTAG Debugger
この記事に含まれている情報の適用先:
- ULINK USB-JTAG Adapter
- ULINK2 USB-JTAG Adapter
質問
Flash ROM 内のアプリケーションをデバッグしています。ブレークポイントを 2 つより多く設定すると、次のメッセージが表示されます。
This target device does not support all the defined breakpoints!
(定義されているブレークポイントの数が、このターゲット デバイスでサポート可能な数を超えています)
Please reduce the number of breakpoints and start again.
(ブレークポイントの数を減らして、もう一度やり直してください)
何が間違っているのでしょうか? これは評価バージョンの制約でしょうか?
回答
Flash ROM のブレークポイントは、ARM CPU コア内の Embedded ICE によって設定されます。Embedded ICE はアプリケーションのデバッグを支援しますが、一定の制約があります。その一例として、定義できるブレークポイントの数が挙げられます。
Embedded ICE には他にもいくつかの欠点があるので、現在、ARM の正確なデバイス シミュレータの開発が進められています(Advantages of µVision for ARM)を参照)。
プログラムのデバッグ時に、プログラム コードを RAM に配置すると、任意の数のブレークポイントを設定できることに注意してください。ただし、多くのハードウェア プラットフォームでは、RAM の容量には限りがあります。
ごく一部のハイエンドのエミュレータには、ブレークポイントの数が上限に達したときに、Flash ROM の再プログラムを実行する機能が用意されています。この機能は低速であることに加え、周辺回路との同期が失われることにより、いくつかの制約があります。
詳細
- ULINK User's Guide の Limitations を参照してください。
関連項目
- ARM: MEMORY MISMATCH ERRORS DURING LOAD
- ULINK: RESET BEHAVIOUR ON PHILIPS LPC2000 DEVICES
- ULINK: HOW TO SET THE ULINK VCC JUMPER