適用範囲:DS-5
現象
イメージまたは共有ライブラリのデバッグ情報のロード時に"WARNING(IMG53): No line debug information in the image"のメッセージが表示されます。
原因
このワーニングはデバッグ情報がストリップされたイメージまたは共有ライブラリのデバッグ情報をロードしようとしたときに発生します。ストリップされたファイルでは一般的にファイルサイズを小さくするためにデバッグ情報の削除をおこなっています。
Eclipseでは、Debug Configurationsダイアログボックスで Download and Debug Application を選択肢、ホストフィールド上のアプリケーションへのPath内にあるストリップされたファイルの場所を入力したときにこのワーニングが表示されます。このワーニングはストリップされたファイルに対してfileコマンドを用いた場合にもコマンドライン上で発生します。
解決策
イメージ及び共有ライブラリのソースレベルデバッグを完全にデバッグするにはデバッガにストリップしていないファイルをロードする必要があります。デバッグ情報とは別に、デバッガにロードされるイメージおよび共有ライブラリはターゲット上で動作しているものと同一のコードである必要があります。
シンボルファイルをSymbol files on hostフィールドで指定した場合、このワーニングは安全に無視することができます。デバッガは自動的にストリップされたイメージからロードに失敗した後、シンボルをこのファイルから自動的にロードします。
その他の状況下でこのワーニングが発生した場合は、Commandsビューからfileコマンドを用いてデバッグ情報をロードすることが出来ます。例:
file path_to_image_with_debug_symbols