適用先: ULINK USB-JTAG Debugger
この記事に含まれている情報の適用先:
- ULINK USB-JTAG Adapter
- ULINK2 USB-JTAG Adapter
- ARM 開発ツール バージョン 2 以降
現象
LPC2000 デバイスのオンチップ Flash にダウンロードを実行すると、次のエラー メッセージが表示されます。
Can't Load Flash Programming Algorithm!"
および
Can't Write to RAM for Flash Algorithms!
Erase Failed!
デバッグおよび Flash ターゲット ドライバには ULINK ARM Debugger を選択しており、プログラミング アルゴリズムの設定は正しいようです。
原因
ULINK ARM Debugger は Flash プログラミング アルゴリズムをデバイスにロードする際に、RAM へのアクセスを必要とします。
解決策
プログラミング アルゴリズムは、デバイスに応じて異なります。たとえば、MCB2100 ボードを Philips LPC2129 デバイスと使用している場合、以下の手順でアルゴリズムを選択する必要があります。
1. [Project]→[Options]→[Utilities] ダイアログを開きます。
2. [ULINK ARM Debugger] を選択し、[Settings] をクリックして、[Flash Download Setup] ダイアログを開きます。
3. [Flash Download Setup] ダイアログで、[Add] ボタンを使用して、プログラミング アルゴリズム LPC2000 256KB Flash を選択します。
4. [RAM for Algorihtm] で [Start:] に 0x40000000、[Size:] に 0x0800 を指定します。これが RAM の有効なアドレス範囲です。
使用可能なオンチップ RAM の容量に応じて [RAM for Algorithm] を設定することが重要です。上記のメモリ領域は、Philips LPC2000 デバイスでは適切ですが、他のデバイスでは異なる指定が必要になる可能性があります。
詳細
- Getting Started User's Guide(オンライン バージョン GSA.CHM)、Flash Programming
- MCB2100 User's Guide の ULINK USB-JTAG Adapter を参照してください。
- ULINK® User's Guide の RAM for Algorithm を参照してください。
関連項目
- GENERAL: PROGRAMMING FLASH ON MCB21XX BOARDS
- ULINK: ARM DEBUGGER CRASHES