DS-5 v5.28.1 リリースノート
DS-5 Release Notes
紹介
Arm® DS-5 Development Studio は、Armアーキテクチャの利点を最大限に生かしたいソフトウェア開発者にとって最適なツールキットです。DS-5インストレーションは、以下を含みます:
- 組み込みおよびベアメタルコード用のArm Compiler 6は、Armv6-M, Armv7-A/R/M, Armv8-A/R/M アーキテクチャに基づいたプロセッサ向けのクラス最高のコード生成機能を提供します。
- 組み込みおよびベアメタルコード用のArm Compiler 5は、Armv7までのアーキテクチャ用です(Armv8はサポートしていません)
- Linaro GCCツールチェインは、LinuxアプリケーションおよびLinuxカーネル開発用で、AArch32アーキテクチャをターゲットとしています
- 製品開発の全段階をカバーするDS-5デバッガ
- Arm Streamline Performance Analyzer
- 開発者がVulkan、OpenGL ES、EGL および OpenCL API呼び出しをトレースできるMali Graphics Debugger
- Armv6-M, Armv7-A/R/M および Armv8-A (64-bitインストレーションのみ)アーキテクチャ用のシングルおよびマルチコアシミュレーションモデル
- Eclipse IDE(ソースコードエディタ、プロジェクトマネージャ)
- Exampleプロジェクトおよびドキュメント
What's New
このリリースでの新しい機能または大きな変更のサマリを以下に示します:
- Arm Compiler
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- Arm Compiler 6はバージョン6.9へ、Arm Compiler v5はバージョン5.06 update6へ更新され、最新のプロセッサ、最適化、バグ修正のサポートを追加しました。
- DS-5 Debugger
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- Armv8.4-A拡張を実装するデバッグシステムのサポートを追加
- Armv7およびArmv8アーキテクチャデバイスでのWind River VxWorksに対するオペレーティングシステム認識を追加
- Intel Stratix 10デバイス向けのUSB-Blasterをサポート
- 1回のデバッグセッションにおいて、DS-5とDSTREAMで対処できるデバイスの数が増えました
- 新たに以下のデバイスをサポートしました:
- 96 Boards HiKey 960
- Cortex-M Prototyping System (MPS2+) Cortex-M3 DesignStart
- Cortex-M Prototyping System (MPS3) Cortex-M33 IoT
- Intel AMX5600
- Intel Stratix 10
- Realtek Real-M200
- Realtek Real-M300
- Realtek Real-M500
- Arm Fixed Virtual Platforms:
- Base_RevC_2xAEMv8A
- Arm Streamline Performance Analyzer
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- Streamlineは、version 6.5へ更新されました
- FastModelでStreamlineを使用する設定を行うウィザードが含まれます
- Streamline のメアメタルサポートが改善されました:
- Streamlineへの命令トレースのインポート
- ETMによるベアメタルトレースデータの移送
- PythonスクリプトとJust In Time(JIT)コンパイル言語のプロファイリングのサポート
- Streamlineを使用する方法を理解するのに役立つサンプルトレースが含まれます
- ドライバr21p0以降のMidgard GPUのプロファイリングサポート
- ドライバr9p0以降のBifrost GPUのプロファイリングサポート
- シミュレーションモデル
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- Fixed Virtual Platforms (FVPs) がversion 11.2へ更新されました
- PPU (Power Policy Unit) version 1.1
- DSU (DynamIQ Shared Unit) が搭載されたFast Modelで、L3キャッシュのPartial Power Down がサポートさました
- Cortex-M Fast ModelでITMのサポートが追加されました。
- Eclipse IDE
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- Eclipseがversion 4.6.3 (Neon)へ更新されました
- Mali Graphics Debugger
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- Mali Graphics Debugger (MGD)がversion 4.8へ更新されました
- ホスト側のパフォーマンスが向上し、ユーザーにMGDをより俊敏に反応させ、全体的なメモリ消費を削減しました
- 新しいデバイスマネージャでターゲットの自動セットアップが可能となりました
- アプリケーションのトレース速度が向上し、新しいトレースモードが追加され、ユーザーはどの資産をトレースするかを選択できます
- Android O をサポートします
- Multiview拡張のサポートを含めることでVR機能が改善されました
- Examples
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- Armv8-A Linux application debug exampleが追加されました
- Armv8-A Linux kernel debug exampleが追加されました
- TrustZone exampleのArm Compiler 6 versionが追加されました
- Cortex-R4, R5 & R7のstartup code examplesのArm Compiler 6 version が追加されました
- Armv8-Aスタートアップコードにタイマ割り込みが追加されました
- Armv8-AのスタートアップコードにCortex-Axxという名前のバージョンが追加されました
- Streamline examples LinuxとbarmanのStreamlineのサンプルがDS-5 Example Importer Wizardを使用してEclipseにインポートできるようになりました
- サポートされるホストプラットフォーム
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- Ubuntu Desktop Edition 16.04 LTSのサポートが追加されました
Click here 新しい機能のビデオをオンラインで見ることができます。
以下の機能は非推奨で、将来のリリースでは削除されます。
- Linaro GCC Toolchain 4.8-2014.04
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- より多くの種類のGCCツールチェンがこちらより利用可能です。 http://releases.linaro.org/components/toolchain/binaries DS-5と一緒に チュートリアルの手順に従ってインストールすることができます。
- VSTREAM ソフトウェア
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- RTLエミュレーションに関するデバッグの詳細については、Arm Development Solutions セールスチームにお問い合わせください。
以下の機能は、このリリースより削除されました。
- Application Rewind
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- UndoDB製品のライセンスを直接取得するには、お問い合わせください。 http://www.undo.io
サポートと更新
チュートリアル、ナレッジベース記事、利用可能なソフトウェアアップデートは、https://developer.arm.com/products/software-development-tools/ds-5-development-studioをご覧ください。
DS-5のテクニカルサポートは、お客様の購入元から提供されるべきです。サポート案件は、直接 Arm社Webサイトへ提起することもできます。https://silver.arm.com/ (登録が必要). 使用しているDS-5のビルドを明記してください。ビルドについての情報は、リリースノートのタイトルの下にあります。サポートを受けるために必要な情報の詳細は、 https://developer.arm.com/support を参照してください。
DS-5に関連する質問やサポートは、Armの公開フォーラム http://community.arm.com/groups/tools/でも提起することができます:。
ホストコンピュータ要件
DS-5に必要な最小のコンピュータ仕様は、dual core 2GHzプロセッサ(またはそれ相当)および4GBのRAMです。フルインストレーションでは、約4GBのハードディスクの空きが必要です。最低限、1024x768の画面解像度が必要です。
DS-5は、以下のオペレーティングシステムをサポートします:
- Windows 10
- Windows 7 Professional Service Pack 1
- Windows 7 Enterprise Service Pack 1
- Red Hat Enterprise Linux 7 Workstation
- Red Hat Enterprise Linux 6 Workstation
- Ubuntu Desktop Edition 16.04 LTS
- Ubuntu Desktop Edition 14.04 LTS
注意: DS-5は、64-bit x86 ホストプラットフォームのみサポートします。
さらに、Arm Compilerのツールチェーンは、以下のホストプラットフォームでサポートされています:
- Windows 8.1, 64-bit
- Windows Server 2012, 64-bit
注意: Windowsオペレーティングシステムでは、DS-5およびArm Compilerツールチェーンでは、Universal C Runtime(CRT)をインストールする必要があります。Universal CRTは、Windowsオペレーティングシステムコンポーネントです。 これはWindows 10の一部です.Windows 10以前のWindowsバージョンの場合、Universal CRTはWindows Update経由で配布されます。お客様は、こちらより https://support.microsoft.com/en-us/help/2999226/update-for-universal-c-runtime-in-windows手動で更新できます。
デバッグシステム要件
Linuxアプリケーションデバッグではお客様のターゲット上にgdbserverを必要とします。推奨されるgdbserverのバージョンは7.0以上です。DS-5デバッガはgdbserver v6.8以前を用いたマルチスレッド対応のデバッグを行う事ができません。
LinuxアプリケーションのデバッグをサポートするDS-5は、特定のカーネルバージョンで導入されたインフラストラクチャと機能に対する依存性があります:
- DS-5デバッガはArm Linux kernelバージョン2.6.28以降をサポートしています。
- SMPシステムでのアプリケーションデバッグでは、Arm Linux kernelバージョン2.6.36以降が必要です。
- VFPおよびNEONレジスタへのアクセスは、Arm Linux kernelバージョン2.6.30以降およびgdbserver v7.0以降が必要です。
- ARM Streamline Performance Analyzerで使用可能な最小のArm Linux kernelバージョンは3.4以降です。
Arm Linux kernelおよびベアメタルデバッグはターゲットシステムとの接続に追加のツール(DS-5とは別提供)が必要です。DSTREAM、DSTREAM-ST、RVI、ULINKproおよびULINKpro Dデバッグハードウェアユニットは物理ハードウェアターゲットに接続可能です。VSTREAM は RTLシミュレータとハードウェアエミュレータに接続可能です。
DSTREAM、DSTREAM-ST、RVIおよびVSTREAMのサポートされる最小ファームウェアバージョンは、4.32.0となります。 DSTREAM、DSTREAM-STおよびRVIでは提供されているdebug hardware updateツールを使って最新のファームウェアにアップデートされているかチェックし、必要であればアップデートを行う事を推奨します。更新されたファームウェアは、 <installdir>/sw/debughw/firmware ディレクトリにあります。 VSTREAMのファームウェアはVSTREAMソフトウェアの一部として提供されますので、ファームウェアのバージョンが古すぎる場合、最新のバージョンの製品を入手してインストールする必要があります。
DSTREAM-STは、Ethernet over USBでホストPCと接続します。DSTREAM-STはネットワークデバイスとして自動的に検出され、Windowsのデバイスマネージャではネットワークアダプタとして表示され、LinuxではifconfigユーティリティによってUSBネットワークインターフェースとして表示されます。これが当てはまらない場合、コンピュータでいくつかの設定を行う必要があります - DSTREAM-STトラブルシューティングガイド: https://developer.arm.com/products/software-development-tools/debug-probes-and-adapters/dstream-st/troubleshooting-your-dstream-st-unitをご覧ください。
Linux上へインストール
DS-5をLinuxにインストールするには、(sourceではなく) install.sh を実行し、スクリーン上の手順に従ってください。インストーラは選択したディレクトリにDS-5を解凍し、オプションでデスクトップショートカットを追加し、ハードウェアデバッグユニットのサポートをインストールします。
インストールされたいくつかのツールは32-bitシステムライブラリへの依存性があります。DS-5を64-bit Linuxホストプラットフォームにインストールした場合、32-bit互換ライブラリがインストールされていることを確認する必要があります。32-bit互換ライブラリがインストールされていない場合、DS-5ツールの実行に失敗したり、ライブラリが見つからない為にエラーがレポートされる可能性があります。The Arm Knowledgebase contains以下のARM KnowledtebaseにDS-5の依存性に関する詳細な情報があります: http://infocenter.arm.com/help/topic/com.arm.doc.faqs/ka14522.html
インストーラはDSTREAM、DSTREAM-ST、RVI、ULINKproおよびULINKpro DデバッグハードウェアユニットをUSB接続するためのデバイスドライバを含んでいます。これらの機能を使用する場合はドライバをインストールすることを推奨します。これらのドライバをインストールするにはインストーラをroot権限で実行する必要があります。インストーラをroot権限を用いて実行していない場合やこれらのドライバをインストールしない場合には、後からroot権限で以下のスクリプトを実行することでインストールが可能です。<installdir>/run_post_install_for_Arm_DS-5_v5.28.1.shインストーラはサポートされるLinuxプラットフォーム上でfreedesktop.orgメニューシステムを用いてデスクトップメニューを生成します。
Windows上へインストール
DS-5をWindows上でインストールするにはsetup.exeを実行し、スクリーン上の手順に従ってください。 以前のバージョンのDS-5がすでにインストールされている場合は、前回のインストールをアンインストールせずに、このDS-5が並行してインストールされます。
インストール中にデバイスドライバのインストールが示されます。 これらのドライバはDSTREAM、DSTREAM-ST、RVI、ULINKpro、ULINKpro D およびEnergy Probe ハードウェアユニットをUSB接続するためのものです。それらを使用する場合、ドライバをインストールすることをお勧めします。
Windows上で管理者権限でコマンドラインプロンプトを開き、Microsoftのインストーラ mmsiexec.exe を実行すると、コマンドラインによるインストールとアンインストールが可能です。 msiexecの引数として、.msiファイルの場所を指定する必要があります。 コマンドラインで、 msiexec /? を実行すると、msiexecで使用できるオプションの全てのリストを確認することができます。 msiexecを使用したDS-5のインストール方法の例は、以下の通りです:
msiexec.exe /i <installer location>datainstall.msi EULA=1 /qn /l*v install.log
オプションの説明:
- /i: このオプションは、インストールを実施します。
- <インストール場所>datainstall.msi: これは、インストールするための.msiファイルのフルパス名を指定します。
- EULA=1: これはArm固有のオプションです。EULA=1は、お客様がEnd User License Agreement (EULA)に了承していることを意味します。お客様は、コマンドラインによるインストールでEULAに了承する前にGUIインストーラーでEULAをお読みください。
- /qn: このオプションはインストレーションがユーザインタラクション(やり取り)を必要としないように、quiet modeを指定します。デバイスドライバのインストレーションは、ユーザインタラクションを必要とすることに注意してください。もしUSBドライバを必要としないあるいはUSBドライバのインストレーションでユーザインタラクションを避けたいのであれば、お客様はSKIP_DRIVERS=1オプションをコマンドラインで使用することができます。
- /l*v install.log: このオプションは、インストレーションからの全ての出力をロギングするためのログファイルを指定します。
インストール後
インストールの後、デスクトップメニューの Arm DS-5 v5.28.1 -> Eclipse for DS-5 v5.28.1 からEclipse for DS-5を開始することができます。ホストPC上のデスクトップメニューの既存の"Eclipse for DS-5"エントリが以前のバージョンのDS-5を指していることに注意してください。Eclipse for DS-5とその他の提供されたツールは、 <installdir>/binディレクトリ内に見つけることができます。
DS-5の一部はライセンス管理されているので、使用前にライセンスをインストールする必要があります。詳細については、以下のリリースノートの「ライセンスの取得とインストール」を参照してください。
インストーラは、お客様のシステムの環境変数を変更しません。<インストール箇所>/binディレクトリをPATH環境変数へ手動で追加することでコンソールから簡単にツールを実行することができます。 DS-5が、他の場所では異なって振る舞うかもしれないgccのコピーを含むことに注意してください。このために、もしPATH環境変数を変更するならエントリシステムのためにグローバルに変更するよりもローカルにコンソールで行うことを推奨します。 環境変数に関するこれ以上の情報は、お使いのオペレーティングシステムのドキュメントをご参照ください。
Linux環境では、正しく構成されたPATH環境変数でシェルをオープンするために、 <installdir>/bin/suite_exec <shell> を実行することができます。このツールを引数無で走らせるとhelpを確認することができます。
Windows環境では、スタートメニューにDS-5 Command Promptを含みます。このコンソールは、binディレクトリをPATH環境変数へ事前に構成します。
LinuxとWindowsの両方とも、デフォルトではコンパイラツールチェーンを提供しませんが、 select_toolchain あるいは select_default_toolchain コマンドを使用して、コンパイラを選択することができます。
DS-5を使用する詳細は情報は、Eclipse for DS-5に含まれるオンラインヘルプで確認することができます。オンラインヘルプにアクセスするには、Eclipse for DS-5を起動し、 Help -> Help Contents を選択してください。 DS-5の主要なドキュメンテーションは、コンテンツの DS-5 Documentation 下に見ることができます。
Arm DS-5 v5.28.1のWindowsの[スタート]メニューのExamples Indexメニューエントリにもリンクされている<installdir>/examples/docs/index.html ドキュメントに、付属のサンプルに関する個別のドキュメントが用意されています。
インストレーションの方法の詳細、ライセンシングおよびチュートリアルは: https://developer.arm.com/products/software-development-tools/ds-5-development-studio/resources/tutorials/getting-started-with-ds-5-development-studio に確認することができます。
ライセンスの取得とインストール
DS-5を使用する前に、正当なライセンスを取得する必要があります。
DS-5のEclipseでLicense Managerダイアログを使用して、WindowsとLinuxの両方でノードロックライセンスを取得してインストールすることができます。Eclipse for DS-5のDS-5 HelpメニューからArm License Managerを選択すると、このダイアログを開くことができます。
また、フローティングおよび商用(有料)のノードロックライセンスを手動でで入手してインストールすることもできます。 手順の詳細は、<installdir>/documentsディレクトリ内あるいは、以下のWebサイト内Arm DS-5 License Management Guideドキュメントをご参照ください。
- https://developer.arm.com/products/software-development-tools/license-management/tutorials/installing-floating-licenses-for-ds-5
- https://developer.arm.com/products/software-development-tools/license-management/tutorials/installing-node-locked-licenses-for-ds-5
ライセンスとツールキットがEclipse内で設定されると、Eclipse内と提供されたDS-5 Command Prompt(Windows)またはsuite_exec shell (Linux)の両方でライセンス管理ツールが正しくライセンスとツールキットの設定を取得します。 別のコンソールを使用する場合は、ツールを手動で設定する必要があります。これを行うには、ツールのドキュメントを参照してください。
フローティングライセンスを使用している場合、FlexNetライセンスサーバーソフトウェアのバージョンは、DS-5ツールで使用されているFlexNetのバージョン以上でなければなりません。このリリースのDS-5には、FlexNet 11.14.1.0に基づくツールが含まれています。
ライセンス管理に関するよくある質問は、 http://infocenter.arm.com/help/topic/com.arm.doc.faqs/kiLwjCHu92xQmR.htmlをご覧ください。
ライセンスの登録と取得に関して追加のヘルプが必要な場合、 license.support@arm.comへご連絡ください。お客様のシリアル番号と問題を詳細にご報告をお願いします。
アンインストール
WindowsでDS-5をアンインストールするには、コントロールパネルのプログラムの追加と削除を使用してArm DS-5 v5.28.1を選択し、削除ボタンをクリックします。
LinuxでDS-5をアンインストールするには、インストールのルートディレクトリにある remove_menus_for_Arm_DS-5_v5.28.1.shを実行して、デスクトップメニューのエントリを削除し、インストールディレクトリを単に削除します。
WindowsとLinuxの両方で、ユーザーごとの構成の一部はインストールディレクトリの外に保存されます。このディレクトリはオプションで削除することもできます。 Windowsの場合、これらのファイルは%APPDATA%ARMに格納されます。 Linuxでは、これらファイルは、$HOME/.armに格納されます。
既知の問題と制限
このリリースで判明している既知の問題と制限は以下の通りです:
Eclipse for DS-5
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問題: "cannot restore segment prot after reloc: Permission denied"が表示されEclipseの起動に失敗します。[SDDEBUG-13327]
回避策: アプリケーションによって使用される共有ライブラリの一部がテキストの再配置を必要としますが、マシンのSecurity-enhanced Linux(SELinux)ポリシーによりこれが禁止されるためにこのエラーが発生します。これを回避するには、DS-5アプリケーションと共有ライブラリに対するSELinuxポリシーを変更し、テキストの再配置を許可します。これは以下のコマンドをsuper userアカウントで実行することで可能になります:
chcon -R -t texrel_shlib_t "<installdir>"
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問題: "JVM terminated" の表示またはスタックバックトレースを出力して、Eclipse の起動に失敗します [SDDEBUG-4443]
回避策: この問題は実行しているコンピュータにおいて Eclipse のヒープ設定が不適な場合に発生します。この問題に対応するために<installdir>/sw/eclipse/eclipse.iniを修正する必要があります。次のFAQに修正に関する詳細な方法が提供されています :http://infocenter.arm.com/help/topic/com.arm.doc.faqs/ka14185.html