ライセンスサーバを使用する場合、ARMツール実行形式の実行をクライアントマシンで行うたびに、ライセンスを取得するためにライセンスサーバに対してネットワーク経由で、ライセンスチェックアウトの要求が行われます。
ライセンスサーバからクライアントマシンがフローティングライセンスのチェックアウトを行うには、多くの設定方法があります。 そのため、チェックアウト要求にかかる時間を最小限にするような設定を行うことに意義があります。
ARMLMD_LICENSE_FILEはライセンスサーバの位置を示すようにしてください。 この環境変数は、ツールによって最初にチェックされますので、LM_LICENSE_FILE(FLEXlmの汎用環境変数)を使用するよりもこちらをお使いいただくことをお勧めします。
- ARMLMD_LICENSE_FILEはローカルにコピーしたライセンスファイル自身を示すよりも、'port@servername'の形式で指定してください。
これは、ライセンスサーバの名前を見つけるために、ライセンスファイルのローカルなコピーを処理するためのツールの処理による遅延をなくします。 この環境変数は、複数の場所を定義すること(Windowsではセミコロンを、Unixではコロンをセパレーターとして使用)ができ、それぞれの場所は正しいライセンスが見つかるまで順にチェックされることに注意してください。 - ネットワークの問題がないかチェックしてください。
もし問題がなければ、ライセンスが存在するサーバに対する'ping'にかかるだけとほぼ同じ時間でライセンスが与えられるべきです。 - チェックアウトに長い時間がかかる場合、DNS解決の問題によることがあります。
その場合、ライセンスサーチパスに示されているサーバ名の代わりに、サーバのIPアドレスもしくは、FQDN(完全修飾ドメイン名)を用いることで問題が解決するケースがあります。i.e.環境変数に'port@servername'を指定するかわりに'port@xxx.xx.x.xxx 'を用いる
または、ライセンスファイル中のserver行において、以下のような定義を:SERVER servername 123a456b789c 8224
次のように変更します:SERVER xxx.xx.x.xxx 123a456b789c 8224
これにより大抵の問題が解決します。 - ARMLMD_LICENSE_FILEが複数のサーバを指している場合は特に、サーバの問題をチェックしてください。
もし、ライセンスサーチパスが示しているサーバのうちライセンスマネージメントソフトウェアが動作していないものがあれば、FLEXlmがサーチパス中の次の場所をサーチするまでにライセンスリクエストのタイムアウトが発生するまで待ち、遅延を発生させる可能性があります。このような遅れを発生させる可能性がある見せかけのエントリがないようにしてください。
もしリダンダントサーバライセンスモデルを使用している場合、ライセンスファイルにリストされた最初のサーバが動作していたい場合、問題が発生する可能性があります。 この場合、リクエストがタイムアウトするまでFLEXlmはサーバからの応答を待ちます。 この問題を解決するために、ARMLMD_LICENSE_FILE環境変数で、サーバの指定順を変更してください。