hostidはコンピュータ固有のユニークな識別子であり、FLEXlmツールにおいて、固有のマシンにライセンスをロックするために使用されます。
ライセンスが生成される時、提供されたhostidが間違っている場合、ライセンスはツールを使用できなくします。
hostidを取得する方法については、ライセンスのタイプ、ハードウェアプラットフォームを使用しているオペレーティングシステムによって異なります:
<ノードロックライセンスの場合>
ノードロックライセンス(Windows上でのみ有効)は通常コンピュータのネットワークカードの"物理アドレス"(またはmacアドレス)でロックされます。 これを取得するにはDOSプロンプトにおいて、" ipconfig/all " コマンドを入力してください。
これにより、適切なネットワークカードの物理アドレスが "Physical address" として表示されます:
Description ...........: 3Com 10/100 Mini PCI Ethernet Adapter Physical Address ......: 00-00-86-42-41-1C
hostidは "Physical address" の箇所から'-'を省いたものです。この例では00008642411cがhostidになります。 また、もしFLEXlmソフトウェアをご使用のマシンにインストールしている場合、 " lmutil lmhostid "コマンドを使用することもできます。
(推奨はされませんが)Cドライブに割り当てられているハードディスクのボリューム番号をhostidとして使用することもできます。これを取得するには、" vol "コマンドをDOSプロンプトから入力してください。
ボリューム シリアル番号は 7817-D169 です(日本語) Volume Serial Number is 7817-D169(英語)
hostidは、"ボリューム シリアル番号"または"volume serial number"の箇所から'-'を省き、"DISK_SERIAL_NUM="を前につけたものです。
この例では"DISK_SERIAL_NUM=7817d169"がhostidになります。
また、もしFLEXlmソフトウェアをご使用のマシンにインストールしている場合、" lmutil lmhostid -vsn "コマンドを使用することもできます。
<フローティングライセンスの場合>
一部のARMツール(RVDK for OKI、RVDK for STおよびRVDK for XScale)では、フローティングライセンスの使用が許されていません。hostidはツールを走らせるクライアントマシンではなく、ライセンスサーバに対するものが要求されます。
もしFLEXlmサーバソフトウェアをサーバにインストール済みであれば、 " lmutil lmhostid "コマンドを使用してhostidを取得することもできます。 FLEXlmサーバソフトウェアをインストールしていない場合、以下の標準のオペレーティングシステムコマンドを使用して正しいhostidを取得することができます:
OS | Command | Server Hostid Type | コメント |
---|---|---|---|
Windows | ipconfig /all | ETHERNET | hostidは12桁の16進で'Physical Address'として返されます。エントリ前にハイフン'-'を除いてください。 |
HP-UX | echo `/bin/uname -i 16op dc | LONG | hostidは8桁の10進で返されます |
Linux | /sbin/ifconfig/eth0 | ETHERNET | hostidは12桁の16進'HWaddr'として返されます。 コロンを削除して ください。 |
Solaris | /usr/bin/hostid | LONG | hostidは8桁の16進で返されます |
注意:
- 3サーバ(リダンダントサーバ)ライセンスの請求をする場合、3台のマシンすべてに対して正しく、且つ異なったhostidが必要になります。
- Windowsライセンスサーバではhostidとしてボリュームシリアル番号は使用できません。