適用範囲:DS-5, RealView Development Suite (RVDS), ARM Developer Suite (ADS)
DENIEDは実際のエラーメッセージではなく、サーバログにレポートされます。このメッセージはライセンスのシートが不足していたり、異なったバージョンの同一コンポーネントの複数エントリを含んだライセンスサーバに対する結合またはマージされたライセンスファイルを使用した場合に発生することがあります。
RVDSv4.0とRVDSv4.1のマージされたライセンスを例に取ります。クライアントマシンから、RVDSv4.1のコンパイラを起動すると、サーバは最初に"version 4.0 compiler INCREMENT"を取得しようとします。この状況では、"DENIED"メッセージがサーバログに残ります。
ライセンスサーバは続いて、正しいRVDSv4.1のライセンスを見つけるまで、ライセンスファイルを読み続け、ライセンスのfeatureをチェック"OUT"します。コンパイルが終了すると、コンパイラライセンスはチェック"IN"されます。これはライセンスサーバログのサンプルでは以下のように見ることができます:
6:35:09 (armlmd) DENIED: "compiler" joeblogg@myserver (License server does not support this version of this feature (-25,334)) 6:35:09 (armlmd) OUT: "compiler" joeblogg@myserver 6:35:09 (armlmd) IN: "compiler" joeblogg@myserver
もしこのようなDENIEDのメッセージを残したくない場合、以下によって無効化できます:
サーバ上のライセンスファイルの先頭には次のような表記があります:
SERVER myserver 87654321 8224 VENDOR armlmd USE_SERVER
これを次のように変える事ができます:
SERVER myserver 87654321 8224 VENDOR armlmd options=c:flexlmopt.txt USE_SERVER
さらに、以下の行を含む"c:flexlmopt.txt"というファイルを作成します:
NOLOG DENIED
これによってDENIEDメッセージを抑制できます。
重要な注意:
- 以前のバージョンのツールアップグレードを行った後、古いライセンスファイルを削除していなかった場合、このメッセージが表示されることがあります。これはアップグレードポリシーの重大な項目になります。
- RVDSv4.1のライセンスのような新しいツールバージョン用ライセンスはRVDSv4.0のように旧バージョンのツールを動作させることができます。
- サーバが高負荷状態の場合、サーバログエントリが完全ではないことがあるので注意してください。