適用範囲
2023年08月31日以降に生成されたMDK-Arm FlexFloatingライセンスファイル
質問
MDK Arm Licensing User's ManualのFlexNet Publisher Setup (Server)の章、またははじめにお読みください~FlexLM Floting License版に記載されている手順に従って、MDK-ArmのFlex Floatingライセンスファイルを生成しました。しかし、ライセンスサーバソフトウェアを起動すると、サーバデーモンはすぐに終了し、ライセンスサーバのログファイルに以下のエラーメッセージが記録されます。
18:06:47 (lmgrd) license manager: can't initialize:No SERVER lines in license file.
18:06:47 (lmgrd) License Path: "C:¥FlexNet-Server-Path¥license.dat"
18:06:47 (lmgrd) FlexNet Licensing error:-13,66
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回答
2023年08月31日以降にArm Software Licensing Portal で作成されたlicense.dat ファイルの内容に少し変更がありました。特定の環境下ではこの新しいフォーマットによって問題が発生する可能性があります。
Portalにアクセスした際のインターネットブラウザとWindows の言語設定に応じて、license.dat ファイルはUTF-8 またはUTF-8 BOM(BOM = Byte Order Marking) エンコードでダウンロードされます。
残念ながら、UTF-8 BOM エンコーディングが使用されている場合、FlexNet ライセンスサーバはライセンスファイルの最初の行を無視します。
通常、最初の行は"SERVER"で始まり、サーバ名前、MAC アドレス、およびIP ポート番号を指定します。
以前生成されていたライセンスファイルでは、この弱点を隠すためコメント行で始まっていました。
簡単な回避策が 2 つあります:
- 任意のエディタを使用して、license.dat ファイルをUTF-8 BOM からUTF-8 形式に変換する
- 選択したエディタを使用して、license.dat ファイルの最初の行として空白行または'#'から始まるコメント行(例:"# なんらかのコメント") を追加します。
この問題は2023年10月末までに解決されましたが、一部、稀に2024年02月現在でも発生したケースが報告されています。
万一ライセンスファイルを確認していただいて先頭にコメント行がない場合、上記の回避策に従っていただければ解消いたします。