ライセンスサーバ側の確認事項
1. ライセンスサーバデーモンのバージョンは最新か
ライセンスサーバのバージョンが古い場合、新しいバージョンのライセンスを認識することができません。 従って、ライセンスサーバをアップデートする必要があります。
製品をバージョンアップした場合、Flexlmサーバソフトウェアを入れ替える必要はありますか を参考に、ライセンスサーバデーモンのアップデートを行ってください。
2. 環境変数などはライセンスファイルの正しい位置を指し示しているか
"ARMLMD_LICENSE_FILE"は、ライセンスファイルのパスを保存します。
ライセンスファイルのパスを調べ、正しい値を設定してください。
FLEXlmサーバソフトウェアが使用するライセンスファイルを、下記FAQを参考に正しく指定してください。
また、FLEXlmサーバソフトウェアがライセンスファイルを正しく認識されているか確認してください。
※ ADS1.1以前のバージョンでは、"LM_LICENSE_FILE"を指定してください。
"ARMLMD_LICENSE_FILE" についての詳細は、環境変数"ARMLMD_LICENSE_FILE" について詳しく教えてください をご覧ください。
3. FLEXlmサーバソフトウェアが正しく起動されているかを確認
FLEXlmサーバソフトウェアが正しく起動されていれば、下記のコマンドを入力することによって、サーバが認識しているライセンス数が確認できます。
> lmutil lmstat -a -c ポート番号@ライセンスサーバ名またはIPアドレス
[Detecting lmgrd processes...] License server status: 8224@my_lic_server License file(s) on my_lic_server: F:\floating\testlicense.dat: BlackPepper: license server UP (MASTER) v9.2 Vendor daemon status (on BlackPepper): armlmd: UP v9.2 Feature usage info: :(省略) Users of fromelf: (Total of 3 licenses issued; Total of 0 licenses in use) Users of armasm: (Total of 3 licenses issued; Total of 0 licenses in use) Users of rvd_trace: (Total of 3 licenses issued; Total of 0 licenses in use) Users of compiler: (Total of 3 licenses issued; Total of 0 licenses in use) Users of trace: (Total of 3 licenses issued; Total of 0 licenses in use)
このように、認識されているライセンスの数が表示されれば、ライセンスサーバは正しく動作しています。
もしもライセンス数が表示されず、下記のように表示される場合はライセンスサーバが正しく起動されておりません。
[Detecting lmgrd processes...] License server status: 8224@my_lic_server License file(s) on BlackPepper: F:\floating\testlicense.dat: BlackPepper: license server UP (MASTER) v9.2 Vendor daemon status (on my_lic_server):
FLEXlmサーバソフトウェアを再起動してください。
また、デーモンが2重起動されているか、前回正常に終了されていない可能性も考えられます。
armlmd および lmgrd のプロセスを強制終了させて、下記FAQを参考に再度ライセンスサーバデーモンを起動してください。
4. ライセンスの数を再確認してください
FLEXlmサーバソフトウェアで認識されている、ライセンスの数は、先ほどと同様下記のコマンドで確認することができます。
> lmutil lmstat -a -c ポート番号@ライセンスサーバ名またはIPアドレス
ここで、先ほどのように認識されているライセンス数が確認できますので、想定されているライセンス数と照らし合わせてください。
ここで、ライセンスの数が想定したものよりも少ない場合、または、ひとつの項目だけライセンス数が違う場合は、 ライセンスファイルの情報が破損している可能性があります。 下記FAQを参考に、検証を行ってください。
クライアント側の確認事項 (フローティングライセンスの場合)
サーバ側で、ライセンスが正常に認識されていることが確認できましたら、 クライアント側で、それに正常にアクセスできるかどうかを確認してください。
1. ARMLMD_LICENSE_FILE が、正しい値をさしているか。
"ARMLMD_LICENSE_FILE" 環境変数は、ライセンスファイルを指定します。
ライセンスファイルのパスを調べ、正しい値を設定してください。
また、クライアントに"ARMLMD_LICENSE_FILE=port@servername"と指定することによって、ライセンスサーバ上のライセンスを直接参照します。
このように設定すると、サーバ上のライセンスファイルを入れ替えるときに、クライアント側の設定の変更の必要がなくなります。
このとき、servername は、ライセンスサーバのホスト名です。portは、FLEXlmサーバソフトウェア が使用するポート番号です。 ポート番号は、ライセンスサーバ上のライセンスファイルの一行目に、下記のように記述されています。通常は、8224に設定されます。
SERVER servername hostid port
※ ADS1.1以前の場合は、"LM_LICENSE_FILE"が参照されます。
"ARMLMD_LICENSE_FILE"についての詳細は、下記FAQをご覧ください。
2. FLEXlmのバージョンは最新か
FLEXlmサーバソフトウェアのバージョンが最新でない場合、新しいバージョンのライセンスファイルを認識できないことがあります。
製品をバージョンアップした場合、Flexlmサーバソフトウェアを入れ替える必要はありますか を参考に、FLEXlmサーバソフトウェアを最新のものにアップデートしてください。
3. ライセンスサーバにアクセスできるか
ping コマンドを発行し、ライセンスサーバにパケットが到達するかを調査します。
> ping servername
・パケットロスや、タイムアウトが発生する場合、ライセンス認証に支障をきたす場合があります。 ・該当ホストが見つからない旨のメッセージが表示された場合、DNSにて名前の解決ができないか、またはホスト名が間違っています。
実行結果に異常がないにもかかわらず、ライセンスの認証ができない場合は、 ライセンスサーバデーモンが正常に動作していないことがございます。 FLEXlmサーバソフトウェアを実行するにはどうしたらいいですかを参考にして、ライセンスサーバのデーモンの再起動を試みてください。
4. ライセンスを認識し、ARMツールを起動できるか
任意のARMツールが起動できるかどうか、お試しください。
これらの方法を用いても、ライセンスエラーを復旧できないときは、弊社ARMサポートにお問い合わせください。