適用範囲
2023年08月31日以降に生成されたFlex Licensing 形式のライセンスファイル
質問
使用中のライセンスファイルは現在使用中のツールのエディションにあっているはずですが、"The provided license does not enable these tools."というライセンスエラーが発生します。
回答
2023年08月31日以降にArm Software Licensing Portal で作成されたlicense.dat ファイルの内容に少し変更がありました。特定の環境下ではこの新しいフォーマットによって問題が発生する可能性があります。
アクセスした際のインターネットブラウザとWindows の言語設定に応じて、license.dat ファイルはUTF-8 またはUTF-8 BOM(BOM = Byte Order Marking) エンコードでダウンロードされます。
残念ながら、UTF-8 BOM エンコーディングが使用されている場合、FlexNet ライセンスをチェックする機構でライセンスファイルの最初の行を無視してしまいます。
以前生成されていたライセンスファイルでは、この弱点を隠すためコメント行から始まっていました。
簡単な回避策が 2 つあります:
- 任意のエディタを使用して、license.dat ファイルをUTF-8 BOM からUTF-8 形式に変換する
- 選択したエディタを使用して、license.dat ファイルの最初の行として空白行または'#'から始まるコメント行(例:"# なんらかのコメント"または'#'のみ) を追加します。
この問題はArmのライセンスシステム上、2023年10月末までに解決されましたが、一部、稀に2024年02月現在でも発生したケースが報告されています。
万一ライセンスファイルを確認していただいて先頭にコメント行がない場合、上記の回避策に従っていただければ解消いたします。
関連情報
MDK-Arm FlexFloatingのライセンスファイルがライセンスサーバでエラーになる