【現象】
NETIMPRESSでの書き込み(EPR)実行時に「113D:FPGA RECEIVE TIMEOUT」が表示され、処理が中断する。
【原因】
本エラーは、プログラマ(FPGA)がマイコンからの応答を一定時間内に受信できなかった場合に発生します。
主な要因は以下の通りです。
・通信のタイムアウト
JTAG通信において、コマンド送信後の実行結果が正しく受信できず、応答待ちのまま規定時間を経過した。
・物理的な接続不良
配線ミスや、ピン治具・コネクタの接触不良により、通信信号(TDO等)が途絶えている。
・常時発生する場合: 配線ミスや断線などの接続不良の可能性が高い。
・時々発生する場合: 接点不安定やノイズ混入の可能性が高い。
・マイコンのセキュリティ制限
マイコン側の設定によりJTAGアクセスが制限(ロック)されている。この場合、意図した動作として
書き込みが拒否されます。
【対策】
以下の手順に従って、ハードウェア環境およびソフトウェア設定の確認を行ってください。
1. 接続状態・物理環境の改善
・配線の確認
コネクタの緩みや、ケーブルの断線などがないか確認してください。
・ノイズ対策
通信ケーブルを結束バンド等で強く束ねると、クロストークノイズの影響を受ける場合があります。
配線をバラす、あるいは最短距離で接続して改善するか確認してください。
・/TRST信号の接続確認
マイコンパックのマニュアルで /TRST(JTAGリセット) の接続指示がある場合、未接続の場合、
JTAGの初期化に失敗し、本エラーを誘発することがあります。
・電源ノイズの遮断
ACラインからのノイズ混入を避けるため、ノイズフィルタやノイズカットトランスの導入を検討してください。
2. 定義体・マイコンパックやファームウェア・FPGAの更新(切り分け)
古いバージョンを使用している場合、最新版への更新で改善する可能性があります。
・定義体・マイコンパックの更新
ご使用の定義体・マイコンパック型名・バージョン(またはCM/PRM/BTPファイル名)を添えて、
最新版の有無を弊社サポートまでお問い合わせください。
・本体ファームウェア・FPGAの更新
プログラマ本体のファームウェアおよびFPGAを最新バージョンに更新してください。原因が特定できない
場合でも、最新版での動作確認は問題解決の第一歩として強く推奨されます。
3. 動作による回避・状況確認
・ターゲットの再起動
ターゲット電源を再投入(パワーオンリセット)、または電源ONのまま再度EPRを実行して改善するか
確認してください。(※根本解決ではありません)
・ブランク品での比較確認
未書き込み品(ブランク品)とリプロ品(書き込み済み品)で挙動に差があるか確認してください。
差がある場合は、前述のセキュリティ制限の可能性があります。
【解決しない場合】
上記対策で改善しない場合は、以下の情報を添えて[お問い合わせ窓口]までご連絡ください。
・マイコン型式
・使用している定義体・マイコンパックの型名およびバージョン
・現象の再現性(100%発生か、稀に発生か)、エラー発生率など