1. エラーの意味
「DEVICE RECV TIMEOUT」は、一定時間待ってもターゲットマイコンからの応答が
無い場合のエラーです。ライター側から送信したコマンドがターゲットマイコン側で正常に
受信できていないか(コマンドが受信できていないのでターゲットマイコンが応答できない)、
ターゲットマイコンからの応答が受信できない状態となっています。
末尾の2桁のコードはエラー発生時の処理を表しており、「0F」は初期通信時に異常が
発生したことを示します。
・「DEVICE RECV TIMEOUT」となる要因の具体例
・データ送信ライン(TTXD)やクロック信号(TCK)の断線があった場合、ライター
側からコマンド・データを送信しても、ターゲットマイコン側で受信されていないため、
ターゲットマイコンが応答を返さない。
・データ受信ライン(TRXD)の断線があった場合、ターゲットマイコンから応答データを
送信してもライター側で応答データの受信ができない。
・マイコンのモード端子やリセットの信号が正しく接続されていない場合、マイコンが
フラッシュ書き換え用の動作モードで動作しないため、ターゲットマイコンがライター
からのコマンドを受信してもライターに応答を返すことができない。
<確認事項>
まだ1度も正常に書き込みができていない(エラー率100%)の場合は、まずプログラマが
正しくセットアップできていることも含め、以下の点の確認をお願いいたします。
・書き込み対象のマイコンにあった正しい定義体、マイコンパックを使用していること。
・定義体およびマイコンパックのマニュアルを確認し、ご使用のターゲット基板の
条件にあった正しいパラメータ設定としていること。
・マイコンパックのマニュアルに記載の「代表的な接続例」を確認し、ターゲットと
正しく接続ができていること。
2. 主なエラー発生要因と対策
「DEVICE RECV TIMEOUT 0F」のエラーが単独で発生する(その他のエラーは
出ていない)場合、初期通信時のエラーであるため、以下のハードウェア要因の
可能性が高くなります。
<接触不良・配線不良>
プローブピンやコネクタ等の接触不良、または断線など配線上に問題がある。
<信号波形品質の問題>
・治具の配線長が長い場合や、ターゲット基板上の通信ラインに大きな直列抵抗
が入っている場合などに、信号の立ち上がりや立ち下がりの波形がなまる場合が
あります。
→ (対策例)
・治具の配線長を極力短くする。
・通信ボーレートを5Mbpsから2.5Mbpsに落として試してみる。
・1線式UART通信の場合、プルアップ抵抗が大きいと立ち上がり波形がなまる
場合があります。
→ (対策例)
・ターゲット基板上のプルアップ抵抗が10kΩの場合、治具上に
4.7kΩのプルアップ抵抗を追加する。
※マイコンの仕様によりますが、適正なプルアップ抵抗は1k~4.7kΩ程度に
なります。抵抗値が小さいほど、立ち上がり波形のなまりが小さくなります。
その他、配線に関する確認事項については、以下リンク先のFAQを参照して
ください。
[治具設備の配線見直しについて]
<ノイズ要因>
・突発的なノイズの影響を受けて、ビット化けが発生し、送信データが異常になった。
※他の処理中(末尾の2桁のコード ERASE:01、PROGRAM:03など)や別の
エラーコードのエラーも同時に出ている場合は、突発的なノイズ要因の可能性が
高まります。
・信号の立ち上がりや立ち下がりにオーバーシュートやアンダーシュートが発生している。
デバイスのドライブ能力、伝送路のインピーダンスマッチングの影響や、コネクタ
などでの信号の反射などの影響により、信号の立ち上がりや立ち下がり部分の
波形が崩れて通信に影響が出る場合があります。
→ (対策例)
・信号ラインに直列に数10Ωから100Ω程度のダンピング抵抗を追加する。
・信号ラインに1kΩ前後のプルダウン抵抗を追加する。
※こちらの対策を行う場合、信号波形を確認しながら適切な回路定数を
選定してください。
その他のノイズ対策については、以下のリンク先のFAQを参照してください。
[書き込み設備におけるノイズ対策]
<機器の故障>
ハードウェア故障の有無の切り分けを行うため、プローブハード(PHX400など)や
プログラマ本体AFX100、AFX210など)を予備機と交換して状況が改善するか
確認してください。
<古いバージョンの製品の使用>
古いバージョンの使用が必ずしもエラー発生の要因となるわけではありませんが、
切り分けのため不具合発生時は最新バージョンでの動作確認が推奨されます。
・ご使用になられている定義体、マイコンパック(パラメータファイル)のバージョン
を確認し、古いバージョンを使用されていた場合は、最新バージョンに更新して
動作の確認をお願いいたします。
・本体ファームウェア・FPGAのバージョンを確認し、古いバージョンを使用されて
いた場合は、最新バージョンに更新して動作の確認をお願いいたします。
現在ご使用のバージョンの確認方法やアップデート方法は、以下リンク先の
FAQを参照してください。
[NETIMPRESSの各種バージョンの確認方法]
[本体ファームウェア/FPGAのアップデート方法]