1. エラーの意味 「112B VOLTAGE PARAMETER ERROR」は、ターゲットマイコンへの書き込み
実行時に、プログラマ側で設定されている「動作電圧パラメータ」と、実際にプログラマ(TVccd端子)
が測定した「実際のターゲット電圧」に 1.0 V 以上の差(乖離)がある場合に発生するエラーです。
ルネサスエレクトロニクス社製 RL78シリーズのマイコンでは、動作電圧によりフラッシュメモリの
書き込み特性が変化するため、シリアル書き込みのコマンドプロトコル上、通信開始時にマイコンへ
動作電圧値を通知する必要があります。プログラマ側では、安全かつ確実な書き込みを担保する
ためにターゲットマイコンの電圧を常に監視しており、パラメータ設定値と実測値(TVccd入力)が
乖離している場合に処理を異常終了させます。
2. エラー発生の要因と対策
■ 要因:動作電圧の設定値と実際の供給電圧の不一致
状況1(設定間違い):
制御ソフトウェア(SWX600)のパラメータ設定において、動作電圧パラメータが初期値
(デフォルト値:0V)のままになっている、または実際の供給電圧と異なる値が設定されて
いる(例:5.0Vで動作させているにもかかわらず設定値が3.3Vになっている)。
状況2(供給電圧の低下):
ターゲット基板への供給電圧が遮断されているか極端に低下しているため、実測電圧と
パラメータ設定値の差が 1.0 V 以上になっている。
■ 対策(回避方法)
まずは物理的な接続状態をクリアにしてから、ソフトウェア側の設定確認に進むのが
スムーズです。以下の順番でご確認ください。
【対策1】 ターゲット基板の電源供給と接続状態を確認する
ターゲット基板に電源が正しく供給されているか確認してください。
プログラマの TVccd端子(またはTVcc) がターゲット基板の電源ラインに正しく接続されて
いるかご確認ください。
【対策2】 制御用ソフトウェア(SWX600)で動作電圧パラメータを正しく設定する
ご使用のターゲット動作電圧に合わせて、以下の手順でパラメータを変更してください。
・リモートコントロールソフトウェア(SWX600)を開き、「Parameter Table 2」タブを選択します。
※タブ選択時にパスワード入力を求められた場合は、AF200 と入力してロックを解除してください。
・アドレス #143 番地(動作電圧設定値)に、以下のルールで算出した16進数値を設定します。
<計算の具体例>
ターゲット電圧が 5.0 V の場合: 10進数で 50 ➔ 16進数変換で 32 を設定します。
ターゲット電圧が 3.35 V の場合: 小数第2位を切り捨てて 3.3 V ➔ 10進数で 33 ➔ 16進数変換で 21 を設定します。
・値を入力後、必ず 「OK」ボタン を押して設定を保存・適用してください。