1. エラーの意味
「FREQ SETTING ERR」 は、初期通信時にマイコンに通知するマイコンの動作周波数の設定値が、
マイコンの設定可能範囲外となっている場合に発生するエラーです。
マイコンは動作周波数に依存して通信ウェイトの調整などが必要となりますが、マイコン自身では
動作周波数の認識ができません。そのため、通信開始時にプログラマ側から専用コマンドで
正しい動作周波数を通知する必要があります。
2. エラー発生の要因と対策
■ 要因:パラメータ(入力クロック、逓倍率、分周率)の設定不備
■ 対策(回避方法):
実際のマイコンの動作周波数に合わせて、パラメータ設定を正しく修正してください。
<動作周波数の算出式>
マイコンの動作クロック = 入力クロック × 逓倍率 ÷ 分周率
※入力クロックの周波数に対して、逓倍、分周を行った結果がマイコンの動作周波数
範囲内に収まるよう設定します。
<各パラメータの設定箇所>
・MCU Clock Frequency([Parameter Table 1] タブ):
マイコンに入力するクロックの周波数(基板上に実装されている水晶発振の周波数)を
設定します。
・逓倍率および分周率([Parameter Table 2] タブ):
※タブ選択時にパスワードを求められた場合は "AF200" と入力してください。
逓倍率:アドレス #C6 に16進数で設定
分周率:アドレス #C8 に16進数で設定(※1以上で有効、00は分周なし)
設定例:
例1:入力クロック 8MHz、マイコンの動作周波数 80MHz(10逓倍)の場合
MCU Clock Frequency: 8.0 [MHz]
Parameter Table 2 #C6(逓倍率):0A (10進数の10)
Parameter Table 2 #C8(分周率):00 ※00は分周なし、設定値は01でも可
例2:入力クロック 16MHz、マイコンの動作周波数 120MHz(15逓倍・2分周)の場合
MCU Clock Frequency: 16.0 [MHz]
Parameter Table 2 #C6(逓倍率):0F (10進数の15)
Parameter Table 2 #C8(分周率):02
<マイコン動作周波数に対応する入力クロック、逓倍率、分周率設定の正しい組み合わせ>
| マイコン 動作周波数 | 入力クロック 周波数 | 逓倍率 | 分周率 |
| 80 | 8.0 | 0A | 00 |
| 80 | 16.0 | 05 | 00 |
| 80 | 20.0 | 04 | 00 |
| 80 | 24.0 | 0A | 03 |
| 96 | 8.0 | 0C | 00 |
| 96 | 16.0 | 06 | 00 |
| 96 | 20.0 | 18 | 05 |
| 96 | 24.0 | 04 | 00 |
| 120 | 8.0 | 0F | 00 |
| 120 | 16.0 | 0F | 02 |
| 120 | 20.0 | 06 | 00 |
| 120 | 24.0 | 05 | 00 |
補足・注意事項
正しいクロック設定を行わない場合でも FREQ SETTING ERR のエラーとならずに
DEVICE ILLEGAL REPLY や DEVICE SCI SUM ERR 等の通信エラーとして検出される
場合もありますのでご注意ください。